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ジミーの2000年代

「ジミー・チュウ Ltd.」を創設したジミー・チュウ本人は、企業の中ではあっという間に存在感が薄くなりました。

しかし一方で、ジミーの功績は、イギリスと故郷マレーシアで高く評価されるようになっていました。

2002年、ジミーは「大英帝国勲章」を受章しました。

これは、英国のエリザベス女王が、国の発展に貢献した人々に贈る勲章です。

ジミーの靴は英国文化を豊かにし、その功績により栄誉を手にすることになりました。

また、マレーシアでも様々な賞を受賞、2009年にはロンドン芸術大学の特別研究員に任命されました。

2012年には、「世界で最も影響力のある中国人」にも選ばれています。

このように、ビジネスの面よりも、彼自身が持つ職人技や美学といったものが非常に評価され、彼は「靴の芸術家」として、世界中の人々に知られるようになったのです。

それは、職人魂が生み出した素晴らしい結果であり、ジミーにとって、「ジミー・チュウ Ltd.」で多額の利益を上げるよりもずっと意味のあることだったのではないかと思います。

現在もジミーはオートクチュールの靴職人として、コツコツと仕事をこなしています。

オートクチュールの製靴は決して多額の利益を生むものではなく、一時はオートクチュールからの撤退も考えていたようです。

それでも、ジミーは数少ない顧客のために、現在も地道に美しい靴を作り続けています。