ジミー・チュウ ~デザイナーとしての軌跡~ TOP > オートクチュールとプレタポルテ

オートクチュールとプレタポルテ

私たちはよくパリコレなどで「オートクチュール」と「プレタポルテ」という言葉を耳にします。

それでは、この2種類には、一体どのような違いがあるのでしょうか。

「オートクチュール」は、全ての工程が手作業で行われる高級注文服のことです。

ミシンを一切使わず、全てが一点ものです。

オートクチュールが体系化されたのは、近現代ファッションが始まった20世紀初頭のことで、当時から1960年代までは「パリコレ=オートクチュール・コレクション」のことを意味しました。

60年代以降、工場によって大量生産されるようになった既製服のことを「プレタポルテ」といいます。

プレタポルテは、上流階級だけでなく、庶民まで幅広くファッションを楽しむようになった時代に登場し、その後オートクチュールの衰退をさせるほど急成長しました。

「プレタポルテ」の服は、既製服の中でも高級なごく一部ですが、それでも私たちが気軽にブランド物を手にすることができるようになったのは、プレタポルテが台頭したお陰です。

ジミー・チュウは、全工程を全て自分でやることにこだわりを持つ、まさに「オートクチュール気質」の職人です。

ですから、大量生産で利益を重んじるよりも、どうしても全工程を自分の手で行うことにこだわってしまいます。

このような根本的違いから、商業主義のイヤーダイ一家との間に早期から確執を生むことになったのです。