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ジミーの製靴哲学

ジミーは、特別ビジネスに疎かったわけではなく、生まれながらの「職人魂」故に、妥協ができなかったのだと思われます。

それでは、ジミーの靴作りに対する「こだわり」とは一体どのようなものでしょうか?

ジミーが目指す靴は、「エレガンスと機能性・心地よさが同時に実現した靴」です。

それは、同じく完ぺき主義な靴職人であった父からの教えに基づくものです。

ジミーは、「トレンドは常に変わるが、心地よさを求める気持ちは永遠に変わらない」といいます。

つまり、トレンドだけに則る靴はすぐに廃れ、心地よさこそが顧客を満足させる原点だと考えているのです。

そのために、「顧客の足を靴に合わせる」のではなく「靴が顧客の足に合うように作る」ことが肝心だといいます。

ハンドメイドのメリットはそこにあるでしょう。

顧客の足の形によって、靴を調節しながら作ることができるのです。

ジミーが最もよく作る靴は、ヒール4インチ(約10cm)のものです。

これは、心地よさを追求し、かつボディバランスに最も適した高さが4インチである、という彼の考えに基づくものです。

彼は顧客の足を見ながら、その人にいかに質の高い靴を履いてもらうかを研究した結果、そのように考えるに至ったのだと思います。

顧客の足を直接見て、相手に合う靴を手作業でコツコツ作っていく、それはジミーが唯一できる最高のサービスなのです。