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タマラ・イヤーダイとの会社設立

ジミーがビジネス面で苦戦する一方で、ジミーの知らない所では、彼をビジネスで成功させる動きが着実に進行していました。

元ヴォーグのエディター、タマラ・イヤーダイがジミーの靴に惚れ込み、「ジミー・チュウ・ブランド」を立ち上げようとしていたのです。

タマラは成功した企業家で、あの「ヴィダル・サスーン」チェーンの共同創設者になったトム・イヤーダイの娘でタマラもまた生粋のキャリアウーマンでした。

タマラはジミーの許可も取らず、勝手にビジネス構想を固めていました。

1995年頃、ジミーとタマラは初めて出会いました。

その際、タマラはすぐにビジネスの話を持ちかけましたが、ジミーはタマラの話に素直に「Yes」ということはありませんでした。

職人気質で靴を作るジミーと、ビジネスで成功することが第一と考えるタマラとでは価値観が根本的に違ったのでしょう。

ジミーはタマラに「職人技」というものを体感してもらうために彼女を工房で3ヶ月間働かせました。

タマラはビジネス成功のためにどんなことでも我慢して行い、そこである程度、ジミーの信頼を得るようになったようです。

ジミーとタマラは、ビジネスについて真剣に話し合いました。

その過程は決して平坦ではなく、双方が合意するまでには長時間かかりました。

そして、トム・イヤーダイ出資の元、1996年5月、ついに「ジミー・チュウ Ltd.」がオープンしたのです。